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工事日誌

3階のトイレをタンクレスにしたい!~3階建て戸建て住宅のトイレリフォーム@世田谷区

2025年10月22日

いきなりのクエスチョンですが、下の道具、何に使うものか分かりますでしょうか?

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正解は、戸建て住宅やマンションの「水道の水圧」を測るための道具です。先日、世田谷区のM様から「3階のトイレをタンクレスタイプに変えたい」というご相談をいただいたのですが、そこでポイントになるのが“水圧”なのです。

 

タンクありのトイレは、タンクに一度水をためてから流す仕組みなので、水圧を気にする必要はありません。一方、タンクレストイレは水道管から直接水を流すので、水圧が弱いと、流す力が足りず、すぐに詰まってしまうのです。「掃除がしやすい」「空間がスッキリする」と人気のタンクレストイレですが、ここが唯一の弱点といえる部分で、戸建て住宅の2階や3階には設置できないケースも少なくないのです。

 

そこで出番になるのが、上の写真の水圧測定キットです。これを使って、トイレにつながる水道管の水圧をチェックします。

 

下の写真は、M様邸のトイレで水圧を測っている当社社長・中野の姿。普段は水道工事の職人さんにお願いして調べてもらうことが多いのですが、今回はM様のご都合と職人さんのスケジュールがなかなか合わず、「なら自分で調べてこよう!」とささっと行ってきたみたいです。こういうフットワークの良さが彼の特徴のひとつですね。

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さて、調査の結果ですが、残念ながら水圧が足りませんでした。この場合、選択肢は2つ。ひとつはタンクレストイレをあきらめること。もうひとつは、少しコストが上がりますが「水圧ブースター付きタンクレストイレ」を選ぶことです。

 

M様には調査結果とともに、ブースター付きタイプでの見積もりをお渡ししました。どちらを選ぶかはM様のご判断です。

 

ちなみに…リフォーム会社の中には、水圧を調べずにタンクレストイレを取り付けてしまうケースもあるようです。その場合、水圧が足りていないと、トイレの詰まりに悩まされることになります。逆に水圧が十分なのにブースター付きにすると、不要な出費になってしまいます。

 

2階以上のトイレをタンクレスにする際は、ねんのため「水圧を測ってください」と依頼するようにしましょう。

 

(続く)