上下が逆の雪見障子~変形雪見障子の造作と取り付け@練馬区
2025年06月28日
本日、練馬区のS社さんの事務所にて、変形雪見障子の取り付けを行ってきました。
まずは、今回取り付けた「変形雪見障子」をご覧ください。通常の雪見障子は、下部分の障子を上に引き上げる仕組みですが、今回取り付けたものは、逆に上部分の障子を下に引き下げられるようになっています。
なぜこんな仕様にしたのか?
その答えは、下の写真にあります。
理由は、「通路に新しく設置したエアコンの風を、部屋の中に取り込むため」です。
あらためて上の写真をご覧ください。天井のすぐ下に、欄間(らんま)が大きく空いています。もともとは、そこからエアコンの風を取り込む想定だったそうですが、実際に取り付けてみたら、まったく風が入ってこないことが判明。そこで急きょ、「上部分が開く障子」を造作することになったのです。
ちなみに、上部分を引き下げると、こんな感じになります。
「障子なんて入れずに、開けっぱなしでいいのでは?」と思った方もいるかもしれません。
でも、S社様の事務所は駅前の人通りが多い場所にあり、何かしらの目隠しがないと、前面道路からガラスドア越しに、事務所の中が丸見えになってしまうのです。
実際の様子がこちらです ↓
説明が長くなりましたが、S社様の事務所の工事は無事に完了しました。
というわけで、今回の工事ブログはこのへんで。めでたしめでたし。
(続く)